どんな時にどんな着物を着たらよいのか迷われた方も多いと思います。着物には、着る目的に応じた格があります。
TPO別にどういった着物を着たら良いかを紹介してみます。
◇ホテルや式場での結婚式
・新郎新婦の母親や仲人夫人、既婚の姉妹やおばなど…黒留袖
・主賓(その夫人も)や上司、未婚の姉妹やおばなど…色留袖や訪問着
・未婚の姉妹や親戚・友人など…振袖
◇レストランなどの気軽な披露パーティでは、上記の基本の他に華やかな小紋や織りの着物でもお洒落に着こなせばOKです。
振袖…未婚女性の第一礼装です。帯結びも華やかにし、華やいだ装いを楽しみましょう。半衿に伊達衿を合わせたり、刺繍半衿を用いるとより一層華やかになります。
帯揚げ・帯締めは,はっきりとした色の物を合わせればアクセントになります。
式典への正式な装いは、色無地紋付きの着物に紺の袴とされていますが、現代は振袖や訪問着、小紋などに袴をつける方が多いです。袴もぼかしや刺繍のある物を着用したり、コサージュをつけたりとお洒落な学生さんもいらっしゃいます。
足元は草履でもミニブーツでもOK!
ただし、どちらを履くかによって着丈が違ってくるので、着付け前にどちらを履くかをお知らせください。
・品の良い訪問着や付け下げがよいでしょう。
・色無地や江戸小紋に一つ紋をつけたものも、略礼装として着られます。帯は袋帯か織り名古屋帯を合わせると格調が高くなります。
・品の良い訪問着や付け下げがよいでしょう。
・色無地や江戸小紋に一つ紋をつけたものも、略礼装として着られます。帯は袋帯か織り名古屋帯を合わせると格調が高くなります。
子供の成長に感謝し、今後の幸福な人生を願う儀式です。11月15日又は、その前の吉日に行なうと良いでしょう。
3才女児は、体格に合わせて腰揚げ、肩揚げをした三つ身仕立ての着物に作り帯又は被布を着ます。
5才男児は、羽織袴の正装です。
7歳女児は、体格によって本裁ちか四つ身仕立ての着物にかわいく帯を結びます。母親や祖母の装いはお宮参りの時と同じです。
着物の種類 | 用途 |
---|---|
振袖 | 結婚式・披露宴・成人式・お見合い等 |
黒留袖 | 身内の結婚式・披露宴 |
色留袖 | 身内の方と身内以外の方の結婚式・披露宴 |
訪問着 | 正式訪問・入学式・卒業式・お見合い等 |
付け下げ | 他家訪問・観劇ショッピング等 |
色無地 | 披露宴・お茶席・入学式・卒業式席・お見合い等 |
小紋 | 観劇・ショッピング等・旅行・授業参観 |
紬 | 観劇・ショッピング等・旅行・授業参観 |
お着物と長襦袢は別々にきもの用ハンガーに掛け、室内で風に通して、こもった体温や湿気を取り除きます。長時間掛けっぱなしにすると形がくずれるので、2〜3時間を目安にして下さい。
長襦袢の半衿は汚れていたらはずしてシルク用洗剤を使ってぬるま湯でさっと洗います。タオルで水分をとって陰干しします。
湿気がとれたお着物は、清潔なタオルで袖や袖口などを軽くたたいてほこりを落とします。シミや汚れはカビや黄ばみの原因になりますので買ったお店や専門店にご相談下さい。
玄関などで一晩立てかけて湿気をとり、布などでふいて汚れを落としましょう。鼻緒は薄紙を巻いて型崩れを防止し、箱にしまいます。湿気を嫌いますので草履の箱の中に乾燥剤を入れるといいでしょう。
肌じゅばんや裾よけなどの下着は汗を吸っているので、着たあとは洗濯ネットに入れて洗濯機で洗います。長襦袢は着るたびに洗う必要はありませんが、正絹の場合はドライクリーニングに出すのが安心です。
つま先や底の汚れをブラシなどで落としてから洗濯機へ。両手にはさんでたたくなどしてシワを伸ばして、形を整えてから干しましょう。
少なくとも年に一度、一週間ほど晴天が続いて乾燥した冬の日を選んで、着物や帯をハンガーにかけ風を通します。
それもたいへんな方は、箪笥の引き出しを開け、空気を入れ替えるだけでも効果的です。
着物の仕立て方には、袷(あわせ)と単衣(ひとえ)があります。
袷は裏をつけた着物、単衣は裏をつけずに仕立てたきものです。
十月〜翌年五月頃までが、袷、六月〜九月頃は単衣を着ます。
特に七月・八月は「絽(ろ)」や「紗(しゃ)」などの薄物を着て、帯や小物も
絽や紗・麻などの夏素材のものを身につけます。